1番から順に、一切の予備知識なく聞いているプロコフィエフの交響曲シリーズ。あくまで個人的主観を書いている。プロコフィエフに詳しい人が読むと笑止千万かもしれない。後でいろいろと調べると赤面することが多いかもしれない。でもそんなの関係ないとばかりに書いていく。
今日は交響曲第4番
まず作品番号について
第3番が44、第4番が112となっている。ものすごくあいているなと思って、他の交響曲を見ると、
第5番が100
第6番が111
第7番が131
作品番号だけでいくと第6番の次になるが、なぜそうなるかわからない。
純粋に音だけを聞くことにしているので、敢えて調べずにおく。
<1楽章>
穏やかに始まる。なんとなくチャイコフスキーに似ている感じがしたので、何の根拠もなく、プロコフィエフはロシアの作曲家だなと思う。
突然速いテンポに変わる。(この切り替えがうまい!)ここでのノリがすごくいい。(聞いていて癖になりそう。つまり鼻歌のレパートリーに入りそうという意味)
この楽章はテンポの速い部分とゆっくりの部分の対比でできていると思われる。
速い部分は、軽快さと突進力を持った行進曲風(?)な性格をもつ。
ゆっくりの部分は、穏やかなところや朗々と歌い上げるところがある。
このメリハリがうまくきいている。
<2楽章>
静謐さと穏やかさがあって、メロディがきれいな曲。
「プロコフィエフは緩徐楽章で、いい曲を書くじゃないか!見直した。そして彼の新たな一面を発見したよ。」と物知り顔で言っておきましょう。
<3楽章>
「のどかだな」というのが第一印象。朴訥な味わいがある。
<4楽章>
冒頭のピアノ、弦楽器のピチカート、ティンパニで始まる独特な響きが印象的。
バルトークの「オケコン」に似た雰囲気がある。「オケコン」が大好きなこともあってか、初めて聞いた時から、この楽章への好感度はかなりいい。
個人的好みでいうと、大変おもしろい。もし「プロコフィエフの交響曲1~4番のどれか1つの楽章だけ指揮させてやろう」と言われたら、第1番の各楽章にわずかばかりの未練を感じつつも、この4楽章を迷うことなく選ぶ。それほどおもしろい。
曲全体として、fやffの少ない曲だ。第2番1楽章のほとんどfやffばかりできている曲と対極にある感じだ。
【データ】
交響曲第4番ハ長調作品112
1楽章 : Andante - Allegro eroico [14:31]
2楽章 : Andante tranquillo [9:38]
3楽章 : Moderato, quasi allegretto [8:05]
4楽章 : Allegro risoluto – Andantino - Allegro come prima [10:38]
演 奏 : 小澤征爾/ベルリン・フィル
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