2008年1月13日日曜日

テクニック

「テクニック」について、僕の考え方を変えさせた言葉を紹介します。

岩城宏之「岩城音楽教室」よりP56~57
“フランスのさるピアノの先生は、日本では「テクニックがある。」と言われていたある若いピアニストに対して「おまえはテクニックがない。」と断言したそうです。
つまり「ファシリテ(器用さ)」と「テクニック(技術)」は違うというのです。

日本では、手が回ってテンポの速い曲が自由自在に弾ければテクニシャンと言われ、自分もそう思っていたわけですから、そのピアニストが、そこで受けたショックは、音楽観が変わるほどの激しい体験だったことでしょう。

器用さとは、たんに指だけで勝手に曲が弾けるようになること。
技術とは常に頭と指先がつながっていること。つまり内面の音楽性を、苦もなく指から出すことのできる反射神経をきたえることがテクニックだというのです。

器用さだけの人は、テンポの遅い曲を弾いたときに、その音楽性のなさがもっともばれやすい。曲を器用に弾けるという運動神経の問題だけでは、聴く人を感動させることはできません。
運動神経プラス内面性、音楽性こそ、ほんとうのテクニックであるとその先生から教えられたわけです。”


僕自身ここでいう「器用さ」をテクニックと考えていたが、そうではないことを教えられたわけです。
この著書でいう「技術」つまりテクニックは、みがいていかなければならないと思いました。
僕の場合は、バトンテクニックもさることながら、内面性と音楽性です。

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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

岩城さんの著書、私も昨年読みました。
器用とテクニックとは違いますが、日本だと同じように言われますね。
この本を読んで、私も実際欧州に行っていろいろな文化に触れたいと思いました。

よんちゃん さんのコメント...

ピースうさぎさん、こんにちは。
この本を読まれましたか。
内容があって、興味深い話がたくさんありますね。いろいろと教えられる本です。

ヨーロッパには僕も行ってみたいんです。できることなら、そこで24時間音楽にどっぷりつかってみたいと思います。

ピースうさぎさんのブログは毎日見ていますよ。